はい、産まれていましたよ。アブラムシが発生しているソラマメの枝に付いて、ご飯を一所懸命に食べています。
この幼虫はナナホシテントウの3令幼虫と見られ、蛹になるまであと1回の脱皮をしなければならない個体です。
これは4令幼虫と思われる個体です。もうすぐ蛹になれそうな個体で、その準備なのかアブラムシを沢山食べて栄養を貯めているのでしょう。
テントウムシ、特にナナホシテントウは卵から成虫になるまで、以下のように姿を変えてゆきます。
この過程の中で、卵のとき以外はアブラムシを捕食するという、肉食系の昆虫です。見た目が可愛いだけに、このギャップは少々驚きですよね。
視点を逆に考えると、テントウムシを飼育するためには、必ずアブラムシを確保しなければなりません。さもなくばテントウムシ達は飢えてしまい、仲間同士で共食いを始めてしまうのです。
しかしこの共食い、自然界においても卵から孵化したての幼虫たちはごく当たり前にこのような行動をしているので、ナナホシテントウ達にとっては自然な行動なのかも知れません。
しかし出来ることならば共食いなどさせず、できるだけ多くの個体を健康的に育ててゆきたいというのが人間の考えですね。
そのための環境づくりを、試行錯誤しながらつくってゆくことがとても楽しいです。
次によく見かけるのは、小さいテントウムシのヒメカメノコテントウ。身体が小さいテントウムシなのでアブラムシの捕食数は少なめであり、アブラムシの防除用としてはオススメできませんが、その小ささゆえの可愛さがあり、行動を観察していて飽きることがありません。
次に見るのはハイイロテントウ。この種類のテントウムシはあまり有名ではなく、昆虫にあまり詳しくない人が「おや?新種?」とか「アルビノ種かも」と勘違いし、私に連絡をしてくる友人が年に数人いらっしゃいます(笑)
このハイイロテントウというテントウムシ、よーく紋を見てみるとハート型なんですよね。そして見た目が可愛いのでナナホシテントウと並んで女性にが人気が出そうかな?と密かに思っています。
しかしこのハイイロテントウ、なんでも在沖米軍が本国から輸送してくる物資に紛れて沖縄に入ってきて、定着してしまったという経緯があります。テントウムシには何ら罪はありませんが、何とも複雑な過去を持っているのですね。
上で紹介した3種類のテントウムシが、なぜトウモロコシにテントウムシが集まるのか考えてみたのですが、まずトウモロコシには餌となるアブラムシが集まってきます。しかし私の畑で育てているトウモロコシでは、まだアブラムシは見かけたことがありません。(もしかしたらテントウムシ達に完全に守られている?)
では、アブラムシのいないトウモロコシになぜわざわざテントウムシ達が集まるのかというと、トウモロコシの茎から分泌される甘い汁を目的としているのではないかと考えます。
一般的にテントウムシは、アブラムシを捕食して生きながらえているものと思われがちですが、実は砂糖水や甘味飲料水などの、糖を含む食べ物を与えても行きてゆくことができるのです。
つまり、アブラムシの味に飽きちゃったテントウムシ達が、ちょっと箸休めにトウモロコシの汁を吸いに来ているのかな?と考えています。
テントウムシって実は甘党だったのですね。
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ソラマメの葉の裏に、8個の黄色い卵を見つけることができました。
ナナホシテントウはいちどに20個から数十個の卵を産むので、8個という数字はかなり控えめ。もしかすると初産だったのかも知れませんね。
このソラマメプランターにはアブラムシ問題があるので、ナナホシテントウの家族が増えてくれることは大歓迎です。どんどん産卵しちゃってください。
卵の孵化は2,3日ほどですので、もうすぐ幼虫を見ることができますね。
しかしナナホシテントウは食欲旺盛な肉食昆虫であり、餌となるアブラムシが少なくなると共食いや卵をたべたりすることが多くあります。
今後の成長を注意深く見守ってゆきましょうね。
この動画はスローモーションではありませんよ。のんびり、ゆっくり、こちらの気配に警戒することもなく羽根を丁寧につくろっているナナホシテントウ。
目の前をアブラムシが通過するのですが、お腹が一杯で満足しているのか、全く興味を示しませんでした。
畑で出会うナナホシテントウは、葉の影でじっと息を潜めているか、または慌ただしく歩きまわっているので、決してこのような姿は見せてくれません。しかしこの場所は安全だと分かったのか、普段は見せてくれない表情をポロッと出しちゃうんですね。
実はこのナナホシテントウ、天敵があまり存在しません。
この小さい身体が危険を察知すると、足の根元から黄色い汁が出てくるのはご存知かと思いますが、これが少し臭いんです。これを鳥たちが嫌って、ナナホシテントウを捕食しないのです。
また、わざと目立つ色を身体にまとうことで、周囲の鳥などに対して注意を促しているんですね。
なのでナナホシテントウは畑の食物連鎖ではかなりの上位に君臨しています。
注意深く畑や公園を観察すると、この動画のようにリラックスしたテントウムシに出会えるかも知れませんよ。
そんなストレスフルな状態でソラマメがどのように育ってゆくのかを見たくて、わざとこのような環境を作ったのですが、そこにアブラムシが飛来し増殖しました。
アブラムシはナナホシテントウの大好物。実はこの時を待っていたのです。(しめしめ)
にょろっと伸びた茎にアブラムシが発生していますね。
こちらにはみっちりアブラムシが密集しています。
ナナホシテントウは御存知の通りアブラムシが大好きで、卵のときと、蛹のとき以外はアブラムシばかり食べています。つまり幼虫のときからアブラムシしか食べていないんですね。
このような環境下にナナホシテントウなどのテントウムシ類を放つと、きっと大喜びしてくれるでしょうね。
はい、ナナホシテントウさんの登場です。この個体は私が管理している畑のトウモロコシに付いていた子を連れて来ました。
トウモロコシ畑にはアブラムシはあまりいないので、きっと大喜びしてくれるでしょう。
今後の働きに期待です。
ナナホシテントウは学校教材、学習教材として取り入れやすい物だと考えます。
その理由に、上記でも少し述べた部分もありますが、
など、上げるとキリがありません。しかしこれだけ、学習教材としてナナホシテントウを取り入れる複数のメリットがあるのです。
観察日記をつけたり、花壇などの園芸エリアに放ちアブラムシの対策をしたり、繁殖に挑戦したりと、情操教育の教材としても活用される方もいらっしゃいます。
次に昆虫の死。これは避けては通れません。生命ならばいつか必ず訪れる運命です。
ナナホシテントウは個体の大きさを考えると、埋葬にかかる場所・労力はほとんどかかりません。一方、ウサギやハムスター、カメなどの動物の場合、埋葬や処理に大きな負担が生じます。
学習教材とはいえ、いのちの最初から最後までのことを前もって考えておくことも重要です。決してこの点を忘れないでください。
個体の販売だけではなく飼育セットのご用意などのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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もう少し具体的に説明すると、アブラムシは植物の汁を吸って生きています。
たまたま病気になった植物の汁を、アブラムシが餌として飲みます。
次にそのアブラムシは、次の餌を求めて病気ではない植物に移動し、汁を飲みました。
もしも、最初の植物がウィルス性の病気だった場合、アブラムシの体内にそのウィルスが伝染し、次以降に移動した植物にウィルスを運び、植物を次々に病気にしてしまいます。
つまり少し難しい表現をすると、ウィルスを媒介する。ということなのです。
媒介(ばいかい)とは、2つの物の間にあって、その両者のなかだちをして関係性をつなげることを意味します。
身近な例で言うと、日本脳炎という病気が蚊によって媒介・拡散されるイメージですね。
病気を広めてしまう可能性の高いアブラムシは、ご存知のとおりテントウムシが天敵です。
テントウムシはアブラムシを食べてくれるうえに、植物は食べない肉食昆虫です。つまり、植物間のウィルスを媒介しません。
テントウムシの種類によっては、幼虫の頃からアブラムシを大量に食べてくれる種類(ナナホシテントウなど)もいるので、園芸や畑をしている人にとっては大変ありがたい存在です。
しかも見た目が可愛いので、見ていて癒やされいますよね。
アブラムシが畑や花壇、または木に発生した場合は、テントウムシを放つとすぐに効果を発揮します。
テントウムシ1匹あたり、1日に数十匹から数百匹食べてくれるので、ベランダ菜園などの小規模な野菜作りなどでは、テントウムシを公園で捕まえてプランターに放すだけで良いでしょう。
しかし、それ以上の規模だとテントウムシも大量に必要になるか、または農薬でアブラムシを駆除する必要が出てきます。
しかし農薬は使いたくない…。
では、どうするのか?
当店ではテントウムシを販売・通販していますので、それをご活用いただければと存じます。
当店で取り扱うテントウムシは、日本国内で一般的に見られる、ナナホシテントウやナミテントウを販売しており、品種改良や遺伝子操作は一切していません。なので菜園や畑に放っても周囲の生態系を狂わせることなく、自然なままでアブラムシの駆除がおこなえるのです。
地球に優しく、野菜に優しく、ひいてはそれを食べる人間にやさしい園芸、菜園を実践してみる良い機会だと私達は考えています。
弊サイトで取り扱うテントウムシは、1年中を通して温暖な沖縄県で捕獲・飼育されたものを取り扱っています。
皆様に安定的に供給できるよう日々努力していますが、時季によっては注文が殺到し、ご希望に添えない場合がございます。
その際は一旦注文を承り、準備ができ次第に発送する方法も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
費用についても別途ご相談ください。
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農業でのテントウムシの活用方法については他のウェブサイトをご参考いただくとして、当サイトを管理している私も、自身の畑でテントウムシを積極的に活用し、無農薬・自然栽培を実践しています。
私の畑に植えている大豆やソラマメなどのマメ科の作物にアブラムシが大量発生するのですが、テントウムシを放つことでアブラムシを捕食し、さらにはテントウムシが勝手に繁殖して、ゆっくりではありますが、どんどん増えてゆくのです。
弊サイトでは注文を受けてから捕獲して発送するため、鮮度が良いままお客様のお手元へお届けすることができます。
この鮮度を最大限にご活用いただくため、商品を受け取られたら迅速に圃場へ放ってくださいませ。
また、生体の在庫が無くなった場合には、予約を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。