テントウムシのいろいろな種類に出会えるトウモロコシ畑です。
まずはテントウムシと聞けば誰もが一番に思い浮かべるナナホシテントウ。誰もが認めるテントウムシの王様であり、当店で取り扱う主力のテントウムシです。
次によく見かけるのは、小さいテントウムシのヒメカメノコテントウ。身体が小さいテントウムシなのでアブラムシの捕食数は少なめであり、アブラムシの防除用としてはオススメできませんが、その小ささゆえの可愛さがあり、行動を観察していて飽きることがありません。
次に見るのはハイイロテントウ。この種類のテントウムシはあまり有名ではなく、昆虫にあまり詳しくない人が「おや?新種?」とか「アルビノ種かも」と勘違いし、私に連絡をしてくる友人が年に数人いらっしゃいます(笑)
このハイイロテントウというテントウムシ、よーく紋を見てみるとハート型なんですよね。そして見た目が可愛いのでナナホシテントウと並んで女性にが人気が出そうかな?と密かに思っています。
しかしこのハイイロテントウ、なんでも在沖米軍が本国から輸送してくる物資に紛れて沖縄に入ってきて、定着してしまったという経緯があります。テントウムシには何ら罪はありませんが、何とも複雑な過去を持っているのですね。
上で紹介した3種類のテントウムシが、なぜトウモロコシにテントウムシが集まるのか考えてみたのですが、まずトウモロコシには餌となるアブラムシが集まってきます。しかし私の畑で育てているトウモロコシでは、まだアブラムシは見かけたことがありません。(もしかしたらテントウムシ達に完全に守られている?)
では、アブラムシのいないトウモロコシになぜわざわざテントウムシ達が集まるのかというと、トウモロコシの茎から分泌される甘い汁を目的としているのではないかと考えます。
一般的にテントウムシは、アブラムシを捕食して生きながらえているものと思われがちですが、実は砂糖水や甘味飲料水などの、糖を含む食べ物を与えても行きてゆくことができるのです。
つまり、アブラムシの味に飽きちゃったテントウムシ達が、ちょっと箸休めにトウモロコシの汁を吸いに来ているのかな?と考えています。
テントウムシって実は甘党だったのですね。